ついに治療開始!!~社会人編4~

おさるの自分史

 春が訪れ、心機一転ブログをもう一度がんばろうと心に決めたおはるです。

みなさんお久しぶりです。いつも決めたことをやりきれない自分が本当に嫌になります(笑)

ブログ更新がんばります!!!!!!

前回の記事はこちら↓

性同一性障害 FTM カミングアウト ホルモン治療 内緒で治療 | 訳あり夫婦の奮闘記~ FTM vs 毒親 ~ (gominingen.com)

今日はタイトル通り、治療を開始した時の周辺の話をしていこうと思います。

1 治療を開始した時期

 治療を開始したのは一般的に見たら遅い方だったのかなと思います。教員6年目、28歳の年からのスタートとなりました。

今まで踏み出す勇気がなくて治療ができなかったのもありますが、タイミングがないというのもありました。

僕の県では、1校目の勤務校がだいたい5~6年と決まっています。なので僕の心配は、

「この学校にいる間に、ホルモン注射で声や体変化すると、子どもたちや職場の同僚からどう思われるのか」

ということでした。

だから、もうこの年に転勤が決まっていたので、このタイミングならいけるかなと思い、開始したという経緯があります。

そして11月から3月までの4か月間。何事もなかったように教壇に立っていました。

4か月間でもちろん声は少しずつ低くなり、毛も濃くなってきました。(とくにすね毛w)

どうなるかなと思っていましたが、これが意外と気づかれないw

毎日毎日一緒にいるからこそ、変化に気づきにくいのだろうなぁとわかりました。

それでも数人の生徒からは「先生風邪ひいたの?声がかれてる。」とは何度か言われました。でも、自分が思っている心配は、たった4か月ではなかったです。

2 名前を変えた時期

 名前を変えたのは、3月終わりころでした。もちろん治療を始めた時の学校で、途中から名前を変えるというのはできなかったので、次の学校に行く前に変えました。

 本来なら性別適合手術も受けて、性別も変更ができたら一番よかったのですが、それは間に合いませんでした。

 ちなみに名前は、元の名の漢字を残すなどせず、新たな人生を進むために大切にしたいことなど含めたうえで決めました。念のため画数などの鑑定もしてもらいました。

 家庭裁判所に行って、裁判長との面接があり、今までのことや変更したい経緯などをお話して変更おという形でした。

 ただ戸籍上変更になっても、その他もろもろの手続きがとても大変でした。職場での手続きや免許証、銀行やクレジットカードなど、あらゆるものを変更しなくてはいけなく、その都度理由を伝えなければいけなかったのがとても大変だったし嫌だったなぁという記憶があります。

3 職場の人へのカミングアウト

 いよいよ、教員1年目から長く勤めた学校を去る時がきました。子どもたちとは、何事もなく感動的にお別れしました。ちなみにカミングアウトはせずに終えました。

 ただ職場の先生にはどうしても伝えたかったのです。とてもいい職場で、この先も大切にしていきたい仲間がたくさんいたので、その人たちに自分のことを伝えず、後ろめたさを残すのが嫌だったからです。

その日の飲み会で、離任する先生が一言ずつ話をしていきます。

「実は、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、自分は性同一性障害で、体は女性、だけど心は男性なんです。次の学校から名前を【おさる】に変えて、男性として働きます。」

気付いたら涙がでていました。先生方の顔を見ることができなかったのを覚えています。初めてこんな公の場でカミングアウトしたので、ほんっっっとうに緊張しまくりでしたw

席に着くとたくさんの先生が、

「おい、おさる~!もっと早く言ってくれりゃよかったのに、何となく気づいてたわ~。新しいとこでもがんばれよ!とりあえず飲め!!」

と新しい名前で呼んでこう言ってくれました。

僕は本当にうれしかったです。そして勇気のいることだったけど、本当に伝えてよかったなって思いました。

4 まとめ(カミングアウトして思うこと)

  教員は、さまざまな子どもたちを理解しながら運営していく仕事なので、スムーズに理解をしてもらえたのかなと思います。

 でも、それだけではないと感じています。長く働く中で、僕はとにかく

「自分の仕事はきちんとやりきる」「提出期限を必ず守る」「頼まれた仕事は必ず引き受ける」「色々な先生とコミュニケーションをとり、相手が楽しくなるような会話を心がける」

こんなようなことを意識して仕事をしてきたつもりです。間違いなくそのがんばりが、評価というか信頼関係につながったと思っています。

性別違和があるからこそ、人として内面を磨くことや、仕事で評価される働きをするというのは、僕たちにとっては、より大切なことなんじゃないかなと思います。

 それがきちんと頭で理解できたのが、この出来事でした。だから僕は、とにかく自分ができることを精いっぱいやって、人として認められるようにがんばろうと今も努力をしています。

 次はいよいよ、男として働くことになる学校がスタート!!これがまた一苦労でした。

 次回はこのことについて書きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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