FTMが海外ボランティアに挑戦!

海外への挑戦

筋トレもさぼり、何も気にせずに好きな物を食べ続けた結果、1年で7キロ近く太ったおさるです。

みなさんご無沙汰してます。ブログをさぼり続けてしまったことに後悔と、本当に色々なことに長続きしない自分に嫌気がさします(笑)

ここ最近の僕はというと、2月に結婚し、3月には引っ越しをし、4月は新しい環境でスタートするという怒涛の毎日を送っていました。大好きなピー子と毎日一緒でとても幸せです。

また、仕事のことや入籍についてなどは、おいおいブログで綴っていきます。

今日は、記事が前回から飛んでしまいますが、ピー子が出会いについて書いてくれたので、僕も海外に挑戦したときのことを書こうと思います。

FTMが海外に挑戦するには、大きな壁があった!!

 見事試験に合格し、海外赴任が決まったときに何人かの友達に「大学時代から行きたいって言ってたよね」と言われ、自分でも記憶はなかったんですが、確かに思い起こせば、困っている人を助けたい」みたいな思いを抱いていたことはありました。

実は今回の合格は2度目の試験でした。1回目は7年くらい前に受けたのですが、落ちました。。

その頃、昔付き合っていた彼女にふられ、そして怒涛の忙しさの教員生活に嫌気がさし、自分を成長させたいという思いで試験を受けました。

その頃の僕はまだ戸籍は女性で、治療もしていませんでした。それでも挑戦したいという思いでしたが、落ちてしまいました。

今思えば、この試験に落ちていたからこそ、治療もタイミングよく始められたし、ぴー子とも出会えたので、本当に受からなくてよかったなと思ってます。

一度落ちてしまったからか、やっぱりもう一度挑戦したいという思いは消えず。。この頃もひどい時は月150時間くらい残業を越えて働いていて、自分の自由もなく、

「自分の人生このままで終わっていいのか」

「教員しかしてなくて、何の経験値もない自分が教壇に立って、伝えられるものなんてないんじゃないか」

という思いが頭の中をぐるぐるしていて、自分を成長させたい、人がもってない経験値を得たいという思いから、もう一度チャレンジすることにしました。

そして今回は、治療もし、性別も変更した状態で試験を受け、合格することができました。しかし、普通の人たちとは違い、何度も性別のことでやり取りをしました。

僕たちが赴任される海外は、先進国ではなく、発展途上国。FTMの僕らにとって一番大変なことは何だと思いますか?

ホルモン注射が打てない

これは致命的。期間は2年間。2年も注射が打てなかったら、たぶんホルモンバランスが崩れるし、身体に悪影響は間違いなし。

自己注射で何とか持ち込めないかお願いもしましたが、税関でひっかかるということでだめ。

そこで、ある病院で2年間分の塗り薬を処方してもらえることになり、30本近く買って小分けにしてもっていくことになりました。(小分けにしないと荷物検査で怪しまれる可能性があるそうです)

ちなみに塗り薬は必ず毎日塗らないといけませんでした。本来なら男性が陰部に塗るものなのですが、僕たちに竿はついていないので、またの付け根あたりが一番吸収しやすいということで、そこに塗れとのことでした。(ちなみに毎日塗るのが面倒で、結果半分くらい余らしての帰国となった。笑)

ホルモン不足になると、更年期障害みたいな症状がでると言われています。だから、1か月に1回はホルモン注射を打たなければいけません。特に僕の場合、もう子宮もないので、身体でホルモンを作ることができません。だから、ホルモンはだいぶ必須!!笑

例え塗り薬をきちんと塗ったとしても、1か月に必要な分は全然まかなえません。

まぁそれでも何とかなるだろうという思いで、海外に行きました!!

結果、確かに何だか「ホットフラッシュ」という体が突然ほてったり、身体がだるくなったりという症状は何度かありました。でも、

どうにかなりました!!

2年間無事に過ごし、帰国できました!!

まじで行ってよかったと心から思えました!!健康診断でもいたって健康だったし、なんとでもなりました!!

FTMだからといって海外ボランティアに挑戦できないことはない!

僕は、少なくとも、僕らのような治療をしているトランスジェンダーの人が、海外でも生活していけるということを証明できたと思っているし、今後挑戦を考えている人への希望をつなげることができたと思っています。それが何よりも一番うれしく思っています。

何が成長できたかは分からないけれど、本当に価値観が180度変わったし、日本人であることの凄さとか、逆に日本人に足りないところも見えました。それは、今の教員人生にしっかりと生かされているし、職場の中で、僕にしかわからない価値観もたくさんあるなと感じています。(時にそれが逆に苦しい。。笑)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回はまたボランティアでのぴー子との出会いについて、詳しく書いていきたいと思います!!

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